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プラスチックごみについて考えましょう②

 前号に続いて「プラスチック問題」をお話いたします。まずはどれだけ深刻なのかを考えてみましょう。
プラスチックの安全性
プラスチックは、製造過程で十分な安全対策が取られていないと、使っているうちに有害物質が浸み出したり、長時間、または定められた条件を超える温度や圧力のもとで使用した場合に、有害物質が出て健康に悪影響を与える恐れがあります。
環境問題
プラスチックは燃やすと有毒ガスを発生するものもあります。例えば、度々問題になっているダイオキシンは、近年『環境ホルモン』と呼ばれ、生体内のホルモンと構造が似ている物質で、人間を含む生き物の体内でホルモンと同様の働きをして生体に悪い影響を及ぼします。
資源問題
プラスチックは原油からできています。原油は、現在の貯蔵量の推定ではあと50年程持つ程度。貴重な資源の無駄使いをなくすためにも、プラスチックの使用を減らす必要があるでしょう。
地球温暖化への影響
プラスチックは炭素と水素が主体の化合物なので、燃えると、地球温暖化の原因と考えられている二酸化炭素を大量に発生させます。
海洋生物への影響
プラスチックは、世界で年間およそ800万トンが海に流出しているそうです。鼻に長さ10㎝にもなるプラスチックのストローが詰まって苦しそうなウミガメや、海岸に打ち上げられたクジラの胃から80枚余りのプラスチック製の袋が見つかるというような出来事が頻発しています。
人体への影響
プラスチックが海に流れ出て砕けると、例えばペットボトル1本なら1万粒もの破片になるそうです。これはマイクロプラスチックと呼ばれ、小魚が飲み込んで、それを食べた魚にも蓄積されます。食物連鎖の中で、有害物質となって集積されていくと言われているのです。
では、私たちは問題に対処するためにどんな活動ができるでしょう? 「4つの〝R〟」で覚えてください。
Refuse
必要ないものは受け取らず、ゴミになりそうなものは買わない。
Reduce
同じ容器に詰め替えることができる物を買うなどしてゴミを出さない。
Reuse
洗ったりして何度も使える物は、繰り返し使用する。
Recycle
ペットボトルなど再利用できるものは全てリサイクルに回す。
一人一人が心がければ、未来の子どもたちが健康に暮らせる地球を保てるでしょう。皆さんもぜひ実行してください。

(2018年7月16日掲載)

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