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プラスチックごみについて考えましょう①

 環境の問題について、気になり出したら止まらなくなりました。今号と次号では、プラスチックごみについて書きたいと思います。実は先日、ボランティアとしてサンディービーチでプラスチックゴミ拾いをしましたら、大きな黒い袋が30分でいっぱいに! 非常にショックでした。
 この「プラスチック問題」は、今世界中が注目している事柄です。プラスチックは破棄されると、自然環境だけではなく、野生生物への被害、そして人体への影響もあることがわかったからです。
 現在、世界では、なんと1分間に100万本のペットボトルが消費されているそうです。消費量は、約10年前まで年間3000億本だったのが、2016年には4800億本まで跳ね上がっています(The Guardian June 28, 2017)。
 そして今、ストローも問題視されています。米国国立公園サービスによれば、アメリカでは1日に5億本のプラスチック製ストローが使用されており、1日分の使用されたストローを全部つなげると、地球2・5周にもなるそうです。ペットボトルと違うのは、プラスチック製ストローは小さくて細いために、リサイクル用に回収されることはほとんどないことです。
 そこで、世界中でストローに関する動きが出ています。フロリダ州にあるウォルトディズニーワールド、米国内の19の水族館、サンディエゴの一部のレストランでは、プラスチック製ストローが廃止され、紙ストローに移行しました。
 マイアミでは、ホテルやレストランでの客用のプラスチック製ストローを禁止。カリフォルニア州マリブの市議会、ニューヨーク市議会でもカフェやレストランでプラスチック製ストローの提供を禁止する法案が提出されています。シアトルでは、2018年7月以降、食品サービス業でのプラスチック製のストローとナイフ、フォーク、スプーンなどが禁止になりました。
 欧州連合(EU)の欧州委員会は今年1月、2030年までにプラスチックを域内でゼロにする目標を掲げた「プラスチック戦略」を表明。5月、ストローなどのプラスチック製品を禁止する新ルールを加盟国と欧州会議に提案しました。
 私も、たとえロングスのようにプラスチックの袋が無料でも、ダウントゥアースのように紙袋が有料でも、必ずエコバッグをいくつか持参して買い物に行きます。これもプラスチックゴミを減らす方法の1つです。自分ができることから、プラスチックを減らす活動に参加しましょう。
合言葉はRefuse、Reduce、Reuse、Recycle。この意味と、プラスチックが及ぼす具体的な悪影響については、次号でお伝えいたします。

(2018年7月1日掲載)

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