今回のお話は、能力開発向上フォーラム代表の吉岡眞司氏による「スーパーブレイントレーニング(SBT®)3級資格取得講座」の最終回です。さて、成功のために必要な『真のプラス思考』の続きですが、前回、常に最悪を分析し、最善をイメージすること、ネガティブなことを見聞きしたときはすぐにポジティブな言葉に直す〝3秒ルール〟、プラスの動作を行う〝言葉よりも動作〟の原理などを書きました。
自分自身を〝訓練〟して、『真のプラス思考』を身に付ければ、成功までのプロセスにワクワクし続けることができます。そして、例えマイナスの状況が起きてもその状況をむしろ楽しめるようになるのです。
しかし、実践し続けることは容易ではありません。夢を実現する途中でバーンアウトしてしまう可能性があると思います。それは〝自分のためだけに〟成功しようとしているからなのだそうです。克服するためには〝他人のために〟成功しようとすることが大事です。夢や目標に〝誰かのために〟が加わると、限界を超える力になるんだそうです。
人間は人を喜ばせると嬉しくなる生き物。成功の大きさとは、どれだけ人を喜ばせることができるかによるんですね。喜ばせたい人がいればいるほど成功したいと思う気持ちが強くなるんです。だから喜ばせたい相手がたくさんいるとあなたの成功率は最強ですね。喜ばせたい人々を自分のサポーターに付けましょう。
そして、脳は一度喜びを感じるとその快の感情を起こした行動を再び行うように機能するので、自分自身が何に喜びを感じ、何のために行動を起こしているのか知って、脳に学習させると良いのです。目標や目的も反復しながら、成功を信じてワクワクし続ければ『最強のプラス思考』になれると思います。
成功には、〝社会的成功〟と〝人間的成功〟があり、両方を手に入れていることが『真の成功』です。
社会的成功とは、社会で正しいとされている行いを追求した結果、手に入れるもの。例えば、第一志望校合格、オリンピック優勝、売り上げ目標達成。現代の経済社会であれば〝長期にわたってお金を稼ぐ〟というのも代表例です。
もうひとつの人間的成功とは、一人の人間としての幸せを追求した結果、手に入れるもの。例えば、穏やかな心と体で過ごせる毎日とか、家族やパートナーとの関係を大切に思う気持ち。目標達成のための目的となるものや、人生の使命や役割を理解していることです。
社会的成功を手に入れていても、家族を顧みないとか、自分の健康も考えずにがむしゃらに働いていては、人間的成功をしているとは言えないのですね。私が幾度か書いた、『人間力』に通じています。
「スーパーブレイントレーニング(SBT®)」を取り入れて、また、『人間力』も高めて、皆さんが真の成功を手に入れることを願っています。日々の訓練が大切ですよ!
(2018年4月1日掲載)