パーヴェ・ドーナツ・ストップ 

朝ごはんにケーキ？！僕の母なら（そして大抵のお母さんたちも）きっとそう叫ぶだろう。確かに、朝からケーキを食べるなんて以ての外に思える。子供のころは、それがなぜ悪いのかさっぱりわからなかった。大人になった今でも、完全に納得しているとは言いない。ホイップクリームをのせたパンケーキやフルーツをのせシロップをかけたワッフルはありなのに… 糖分が18グラム以上だから？それともフルーツ入りだからいいのだろうか。

レストランの朝食ビュッフェにも、必ずといっていいほどパンケーキやワッフルが並ぶ。それだけではない。デニッシュやチョコレート（！）クロワッサン、マフィン（カップケーキのパサパサ、どっしり、アイシング抜き版）といったさらに輪をかけて甘いものまで提供されている。ドーナツ屋だって朝から営業しているではないか！

例えば「パーヴェ・ドーナツ・ストップ」は、毎朝６時から揚げたての色とりどりのドーナツを販売している。ここのはすべてケーキドーナツタイプだが、外はサクッ、中身はしっとりふわっとしていて、むしろトッピングをのせたパウンドケーキと呼んだ方がいいかもしれない。甘さもちょうどいい感じだ。

経営するのは、バーテンダーからドーナツメーカーに転向したブライオン・ザブランさんとニック・コーンフォードさん。サンフランシスコに住むニックさんの友人が、あれこれ試行錯誤する場所を提供してくれたのが２人にとって運がよかったと言う。試作を重ねた末、ついに自分たちのコンセプトに合ったユニークなコンビネーションのトッピングやグレーズの開発に成功。ホノルル店オープンに至った。

フレーバーセレクションは、デイリー12種類とウィークリー１種類。デイリーのネーミングがなかなか面白い。ウィークリーは試作品で、客の反応を見るためだそうだ。12のフレーバーには、アロハ・マック（チョコレートマカダミアナッツ＆キャラメルソース）とザ・サンチェス（シナモンシュガー）のようなわりと普通なものから、サンバーント・ハオレ（レモングレーズ＆リヒムイパウダー）とオー！ノー・グラインズ（チョコレートグレーズ＆地元のカイ・コーヒー・ハワイから仕入れた100％ハワイアンコーヒー）のようなローカル風、そしてかなりユニークなユニコーン・バット・スニーズ（レモングレーズ＆フルーティーペブルズシリアル）までが含まれる。

値段は１個$3.25。５個以上だと$3に、そして１ダースミックスを含め10個以上だと$2.75になる。ドーナツはすべて注文してから揚げられ、ウンパ・ルンパ・ウェット・ドリームシクル（オレンジバン＆クリームチーズソース）は目の前でデコレーションしてもらえる。ドーナツはやっぱり揚げたてが一番だ。

注文の仕方が簡単なのもいい。親切な説明付き（ウィークリーを除く）のオーダーフォームに欲しい個数をマジックで記入するだけ。１枚で最大３箱まで注文できる。目の前のカウンターにディスプレイされたサンプルを眺めていると、ついつい必要以上に買ってしまいそうになるのでご注意を。注文が全部書き込めたら、レジにカードを持って行き、支払いをするという流れだ。あとは、揚げたてのドーナツがコンベヤーにのって出てきて、デコレーションされるのを待つだけ。店内の壁を飾るポップな色彩のストリートアートはインスタ映えすること間違いなしなので、待っている間に撮影を。

朝食にキットキャット＆抹茶グレーズドーナツがありならば、もしかしたらストロベリーショートケーキで一日をスタートしてもいいのかも…なんて僕は最近思っている。

◎パーヴェ・ドーナツ・ストップ/Purve Donut Shop

1234 Kona St., Honolulu
☎ 808-200-3978
▶ 営業時間：毎日6:00am – 2:00pm
▶ 取扱クレジットカード：ビザ、マスターカード、JCB、アメリカンエキスプレス、ダイナースクラブ

(2018年10月1日掲載）

※このページは「ライトハウス・ハワイ 2018年10月1日」号掲載の情報を基に作成しています。最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

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