【フイフイ】

 

 

 

日本食は手が込んだ料理であることは言うまでもないが、使われている材料・風味も実に素晴らしい。なのに、お弁当などにプラスチック製のバランが使われていることに僕はいつもびっくりさせられる。アメリカならパセリに相当する飾りものなのだが、実際のところそんな食べられもしないものを添える必要があるのだろうか。最近は飾りに料理を引き立てる食材を使うのがトレンドになっているから、人造バラン製造業者は廃業に追いやられているのではと思いきや、そうではない。

 

先日マウイ島に行った際、幸運にもカアナパリビーチホテルのビーチフロントに新しくオープンしたレストラン「フイフイ」で食事をする機会に恵まれた。ハワイ語で“星座”そして“参加する、混ぜ合わせる、一緒にする”を意味する名前を冠したこの店は、天空を道しるべにしたハワイ古来の方法に敬意を表しながら、島独特の食文化をインスピレーション源に、伝統の調理法と地元の食材を駆使したユニークな創作ハワイ料理を提供している。一皿一皿にさまざまな要素が組み込まれており、彩りを添える飾りものに至るまで、異なった食感と風味が満載。目と舌で堪能できる。食材は、地域コミュニティーを支援する意味も込めて、マウイ、モロカイ、ラナイの農場から仕入れている。

 

朝食、ランチ、ディナーを営業。ディナーは、エグゼクティブシェフのトム・モリモト氏が舵を取る輝かしい味の旅が楽しめる。スタートのアペタイザーには、燻したモロカイ産鹿肉をクリスピーオニオン、トマトレリッシュとともにレモン醤油とハワイアンチリドレッシングで和えたモロカイ・スモークドヴェニソン・ポケ、クリスピーハラペーニョをアクセントに添えたレモン醤油ドレッシング味のソルト&ペッパー・フライドチキンウィングス、マイルドチリとオイスターソースの合わせダレで仕立てたペペイアオ(キクラゲ)と豚肉の蒸し餃子、レモングラスクリームリダクションソース仕立てのロブスターの蒸し餃子、柔らかく煮込んだ黒豚バラ肉の串焼き ふっくらとしたえのき茸添え他が揃う。サラダは、味噌味の焼き豆腐をクレソン、パクチー、わらびとともにオレナ(ターメリック)ドレッシングでいただく味噌ピーチグレーズド豆腐サラダ、クリーミーカラマンシードレッシングでさっくり和えたローカルグリーン、ケール、干しイカ、ウル(ブレッドフルーツ)、クルトン、トマト、キュウリ、マウイオニオン、わらびの上に香ばしく燻したヘエ(タコ)をのせたルヘエ・チョップサラダなど。

 

メインのセレクションには、ハワイの調理法を取り入れたものがより多く含まれる。例えばフィッシュ・ラワルは、魚をティリーフに包んで蒸し焼きにした伝統的なハワイ料理だが、ここのはティの代わりにバナナの葉を使い、とろりと滑らかなアワビソースで仕上げた独特のスタイル。パクチーとわらびとオゴのレリッシュを添えて供される。シーフード・フイフイは、新鮮なハワイ産の魚とロブスター、ホタテ、海老をココナッツミルクとローストククイナッツ入りトマトベースのブロスで煮込んだ海鮮シチュー。チリ醤油味のニューヨークステーキ(ストリップロイン)およびココナッツミルクとパイナップルでマリネした骨なしハーフチキンには、古くから伝わるバーベキュー技術“コアラ”が採用されている。肉類をこんなオーセンティックなハワイアンスタイルで調理するなんて、大方のハワイのレストランにはとても考えられないことだろう。フイフイは、観光客向けのルアウをはるかに超えた真にユニークな食を体験させてくれる。

朝食メニューは夕食に比べてハワイを感じさせる料理が少なめだが、それでもいくつかある。その一つは、味付け揚げ豆腐、ブラックビーンズ、ケール、ローストペッパー、オニオン、トマト、アボカド、ネギ、パクチー、ハワイアンチリソースを盛り合わせたカペナ・ブレックファースト・ボウル。フレッシュなフレーバーと異なったテクスチャーが溢れる一品だ。卵2個と裂いたカルアポークに、フラワートルティーヤ、リフライドビーンズ、フライドライス、アボカド、チーズ、ピコデガヨ、チポトレアイオリ、パクチーペストを添えたホオケレ・ブレックファーストはメキシカン風。よりヘルシーなチョイスがいいなら、ココア・チア・プディング、フレッシュココナッツ、バナナ、マカダミアナッツ、季節のフルーツのヒキナ・ボウルを。バニラカスタードに漬けて焼いたポイ・フレンチトーストとカロ(タロ)バターミルク・パンケーキは、どちらもシロップ/ソースをメープル、ココナッツ、ウベ(紫イモ)から選べる。もちろん定番のエッグ&ブレックファーストミートのコンボも用意されている。

 

フイフイのお皿の上にはパセリ(パクチーはありだが)の姿は一切見られず、ほぼすべてが目にも美しい垂涎の料理だった。飾りに使われていたエディブルハーブや野菜は、彩りだけでなく程よい刺激や酸味も添えていた。今度行くときプラスチックのバランを持参し、こっそり料理に添えて撮った写真をインスタにアップしたら、シェフに怒られるだろうか。

 

Huihui                                

フイフイ

Phone:  (808) 667-0124

カアナパリビーチホテル 2525 Kā‘anapali Parkway, Lahaina, Maui

【営】毎日 6:30am – 9:00pm

【取扱クレジットカード】ビザ、マスターカード、アメリカンエクスプレス、JCB

ショーン・モリス

◎ マーケティング会社社長。ハワイ随一のグルメ通として知られている食いしん坊。
ソーシャルメディアも発信中
Twitter: @incurablepicure
Instagram: @incurablepicure

※このページは「ライトハウス・ハワイ 2021年11月16日」号掲載の情報を基に作成しています。最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

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