東海岸、スウェーデン、かつてのノースショアを回想する

 

私は、マサチューセッツ州ボストン市郊外のウェークフィールドという町に生まれました。母はスウェーデン系アメリカ人で、父はスコットランド系アメリカ人です。家では犬を飼っていて、幼稚園には犬と一緒に歩いて行きました。今では5歳の子どもが犬と一緒に歩いて幼稚園に行くなんて考えられませんが、当時は犯罪が少なかったので親も心配しませんでした。

両親が離婚したので、私と兄2人は母に育てられ、マサチューセッツ、コネチカット、カリフォルニアなど、あちこちに引っ越しを繰り返しました。私の育ったボストン郊外には森や湖があり、農地が広がっていました。子どもの頃の遊びは、犬と遊んだり、冬にスケートをすることでした。母は仕事をしながら、家事や育児も難なくこなす女性だったので、子どもの頃から女性も自立するのが当たり前だと思っていました。

地元の高校を卒業し、ニューヨークの学校でテキスタイルデサインなどを勉強しました。斬新なテキスタイルデザインで知られるスウェーデンは母方の祖父母の母国でもあり、さらなる勉強のためにスウェーデンの工芸学校に1年間行きました。

スウェーデンの冬はとても寒いです。冬季の日の出は朝9時くらいですが、うす暗く、午後3時には真っ暗になります。反対に夏季は白夜となり、日没は真夜中ですが、日の出が午前2時頃で一日中明るいので、スウェーデンの日照時間にはなかなかなじめませんでした。

スウェーデン滞在中に友達と中古車を借りて、イギリス、スイス、イタリア、フランスなど、各地をドライブして巡り、歴史や異文化に触れることができたので、後の人生の大きな糧となりました。

 

ハワイに移住

寒さに懲りたので今度は暖かい所に住みたいと思っていたら、ハワイのテキスタイル会社に就職が決まり、1971年にホノルルに移住しました。1973年にノースショアに引っ越し、友人と一軒家を借りたのですが、家賃は1か月300ドルでした。当時のボーイフレンドがサーファーだったので、アリイビーチでサーフィンを習いました。彼とは長続きしませんでしたが、サーフィンは今でも続けています(笑)。

70年代、ノースショアはまだ田舎で、渋滞もなくホノルルまでの通勤は1時間弱でした。今ではこの地域や西オアフの開発が進み、週末やサーフィンコンテストがある時は渋滞がひどく、ホノルルまで2時間で行けたらいい方です。

カカアコには、一般人には到底手の届かない高級コンドが立ち並び始めましたが、そのすぐ横にホームレスがテント生活をしているので、ハワイの将来を憂慮せずにはいられません。

以前カリフォルニアを旅したとき、タイ料理店に入って「トイレを使わせてください」と頼んだら、ぶっきらぼうに「ダメ」と言われたことがあります。顔立ちはローカルに似ていても、アロハ精神はなく、やはり本土の人だなと感じました。ハワイは、かつての良さが少なくなってきていますが、アロハ精神だけは持ち続けて欲しいですね。

 

1968年頃ファツション・インスティテュート・オブ・テクノロジーにて同級生と

 

 

Faith Milnes
1946年マサチューセッツ州生まれのスウェーデン・スコットランド系アメリカ人。ファツション・インスティテュート・オブ・テクノロジー卒業。1971年にハワイに移住。1989年ハワイ大学マノア校美術学部卒業。1993年同校同学部修士号取得後、ハワイ大学やコミュニティカレッジで教鞭をとる。現在はシャミナード大学でインテリアデザインやテキスタイルを教えるかたわら作品制作をしている

(2018年1月16日掲載)

※このページは「ライトハウス・ハワイ 2018年1月16日」号掲載の情報を基に作成しています。最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

 

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