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中小零細企業の経営者が立派な経営をしなければ
その国の人々は幸せになれない
私は40年前の1982年に、ちょうど二十歳で製麺会社サンヌードルを始めました。最初は、商売を早く軌道に乗せることだけを考え一生懸命に取り組みました。
やがて利益が出るようになると、趣味や娯楽に走るようになり私利私欲の期間が続きました。
そんな時、当時の盛和塾を通して稲盛和夫さんと知り合うチャンスをいただき、経営者としての考え方生き方というお話を聞かせていただきました。
日本の経済の99%以上が中小企業で成り立っている。だからこそ我々のような中小零細の経営者が立派な経営をしなければ、その国で働く人たちは決して幸せな人生を送れない。というお話を聞きパッと目が覚めたことを今でも鮮明に覚えています。
素晴らしい人間性を持った従業員たちのおかげで
コロナ禍も乗り越えられた
稲盛さんからは経営の真髄、人として大切なことをたくさん教えていただきました。その中でも不況に対する準備、不況に入ってからの取り組み、気持ちの持ち方などは、2年半のコロナ禍において大きく試されたのだと思っています。
自分が変わるとそこで働く人たちも変わる。不思議な現象ですが、この試練の2年半はまさに、素晴らしい人間性を持った従業員の力のおかげで乗り越えられました。
自分を取り巻く人たち、良くも悪くも自分の周りの事象、そのすべてに感謝の気持ち以外何もありません。
これからは恩返しの一つとして今は亡き稲盛和夫さんの遺志を継ぎ、この経営者としての心得を身近な経営者たちと共有していきたいと思っています。
※このページは「ライトハウスハワイ 2022年12月号」掲載時点のものです。