約5%の売り上げ減。「もうダメだと思った時が仕事の始まり」
ワイキキを拠点に「おもてなしの心」でサービスするレンタカー会社です。社内で車を点検·整備しており、留守宅の車両管理(基本メンテナンス、清掃、納税代行など)も行っています。
若い頃から無類の車好き。日本の大手レンタカー会社ハワイ駐在員のときに、日本語で懇切丁寧にお客様サービスをするレンタカー会社がないことに気付き、2006年に起業。お客様の喜ぶ姿が嬉しく、送迎から点検整備まで年365日フル回転で働き、売り上げ·利益とも伸ばしていきました。
そこへ2020年ハワイのロックダウン。売り上げの95%を失いました。が、「もうだめだと思った時が仕事の始まり」という稲盛塾長の教えを胸に、自社の余剰車両販売や製造会社の夜間配送手伝いなど、すぐにできる仕事に全力で取り組みました。また雇用を守るため、内部留保から従業員3名に給与を払い続けました。
コロナ禍は神が与えた試練。もっと喜んでもらえる会社へ
コロナ禍の衝撃は甚大でしたが、稲盛哲学に支えられました。この災難を神から与えられた試練と捉えコストを大幅削減。盛和塾ハワイの後継組織Dojo RITAHで始まったPDCA活動(RITAHX)で改善策を実施し、業績を回復する見通しもつきました。
規制緩和後、米本土から観光客がハワイに押し寄せ、他社がレンタカー価格を釣り上げた際、弊社は「人間として正しいこと」を考え通常価格を維持。これが大変喜ばれリピーターが増えました。
英語専用サイトを通して他の国々やローカルのお客様も増えています。車両管理サービスを強化するなど事業を多角化し、お客様にも従業員にもさらに喜んでもらえる会社に発展させていきます。
※このページは「ライトハウスハワイ 2022年8月号」掲載時のものです。