3月31日に行われた「梨本パンチセミナー」は、主にビジネスオーナーの女性たちが集まり、満席で開催されました。私の経験を元にお話をさせていただきましたが、皆さんが大変興味を持ってくださって非常に嬉しく思いました。その場ではたくさんの質問も出ましたが、今回はセミナーに来られなかった人たちのために、質問と答えの一例をご紹介したいと思います。
質問:狭いハワイでのPR、口コミだけでは難しいでしょうか?
答え:実は口コミというのは、うまく使えば、PRとして一番効力のあるものなんですよ。ただし、自分だけでやってもたかが知れているものです。人間対人間で伝わっていくものですから、自分でいっぺんに1万人の人に伝えられるものではありません。だから時代に乗ってフェイスブック、インスタグラム、ブログ等を使ってアメーバーのように口コミを広げていくことです。また大切なのは、第3者にあなたのビジネスを良いと認めてもらって、それを掲載してもらうことです。例えば紙媒体なら、ライトハウス誌のコミュニティー欄に第3者(メディア)の視点で書いてもらう等も効果があります。第3者をうまく使うことが上手にするコツです。
質問:宣伝するときに、自分のビジネスのことを自分で宣伝することに遠慮があります。
答え:人間というのは意外と自分のことを分かってないものです。経営者は自分の会社のことを一番分かってないものです。というのは自分が常に中心にいるので、外からどう見られているかに気づけないのです。だから自らを表に出して、どう評価されているかを人に聞き歩くしかないです。1〜10の評価表を作って、30人ぐらいの人に記入してもらいましょう。そして意見の中から自分の会社の誇るべきことを書き留め、SNSで飛ばすんです。
セミナーではお話ししなかったのですが、この他、ビジネス関係のアワードに挑戦してみることも良いことです。第3者に認めてもらうことになりますから、入賞するだけでも効果がありますよ。
また、「30人への聞き取り調査」は、いろいろな場合で使えます。これは前号で書いた「2対1のオムニバス」と似ていて、「30人のオムニバス」といわれるものです。30人分の調査をとれば、10人は「とても良い」と答え、10人は「普通」と答え、10人は「悪い」と答えることが想定されます。「悪い」の方が人数が多くなったら、対策を立てなくてはいけません。「とても良い」の方が人数が多くなったら、なんと次のステップを考える時期に来ています。ここで甘んじてしまうと、突然下降へと向かう可能性があり、戦略を考えるときなのです。一番良くないのは「普通」が多くなることで、実は一番お話しにならない状況がこの場合です。本当に気をつけてください。いつでもビジネスオーナーの皆さんを応援しています。
(2017年5月1日掲載)