僕はペットが大好きだ。犬派?猫派?鳥派?そう訊かれても、答えに詰まる。どれもかわいくて大好きだからだ。僕の妻は猫よりも犬の方が好きだが、女性は概して猫派の方が多いようだ。ただわからないのは、世の女性たちが自分の好きなことをして、呼ばれてもなかなか来なくて、トイレを汚し、一晩中起きているような猫を愛せるくせに、男たちのこととなると全く我慢できないことだ。
妙なことから、僕たち夫婦は犬や猫よりも鳥派になってしまった。迷った赤ちゃんメジロを救い、育て、最期を看取った体験を通して、ちっぽけな鳥でさえそれなりに個性があることを知った。小鳥を飼っているのにチキンを食べることに罪悪感を覚えないのか、と人に尋ねられるたびに僕は、鶏はラッキー(そう名付けた)みたいに可愛くないから大丈夫、と答えたものだ。近頃は金魚を飼っているのだが、寿司をやめようとは決して思わない。中国の人たちが食べる雀の焼き鳥はラッキーを思いださせるから飛びつくことはないが、刺身はもちろん食べるし、寿司屋にも通い続けるつもりだ。
さて、最近ワイキキで小さなカフェを発見した。人気のポケチェーン「ザ・ポケ・ストップ」のオーナーシェフ、エルマー・グズマンさんがオープンした『フィッシュ・フック・カフェ』がそれ。
彼はちっぽけなスペースを、テイクアウトもできる16席のポケ&ポケ丼レストランに作り上げた。ポケセレクションには、ふりかけサーモン、マヨネーズたっぷりの濃厚サーモン、にんにくチップ入りガーリックアヒ、リムアヒ、セサミタコなどが含まれる。魚の小皿料理では、スモークアヒとスパイシーポケディップとハワイ産タロイモチップスがコンビになったフィッシュ&チップス等。蒲焼きソース仕立てのわさびシナモントーストクラストサーモンは、同伴の3人のローカル女性フードライターには好評だったが、僕の口にはどうも合わなかった。
ここには、動物好きであろうとなかろうとヴィーガンでない限り、必ず一度は行ってみる価値ありだ。バリデートパーキングがあるので、車もOK。パーティ用にテイクアウトもいいし、ガラス窓に囲まれたこぢんまりした店内で(水槽の中の魚になったような気分にさせられるが)カラカウア通りを眺めながらダインインするのもいい。この店ではアルコールもサーブしているので、お酒好きならついでに”Drink like a fish!”
浴びるように飲んでみて!
◎ マーケティング会社社長。ハワイ随一のグルメ通として知られている食いしん坊。
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(2017年11月1日掲載)
※このページは「ライトハウス・ハワイ 2017年11月1日」号掲載の情報を基に作成しています。最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。