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日本デビュー15周年!
ファンへの感謝の気持ちを込めた我らがジェイクの期待の新作!

ウクレレ界の天才児ジェイク・シマブクロ。愛くるしい笑顔と高度なテクニックから生みだされる心に響く演奏で人々の心を虜にしてきました。今年40歳になるジェイクに新作や近況について伺いました。

ジェイク・シマブクロ_インタビュー_0111月にはついに40歳ですね。2人の男の子のお父さんでもあるわけですが、私生活での変化は音楽に影響を与えていますか?
いつも何か新しいことが起こるとその体験にインスパイヤーされ、ウクレレを通して音楽に表れます。父親になったことで、より深い感情、情熱、子どもを守るという強さ・エネルギーなどが新作『ナッシュビル・セッションズ』にも表れていると思います。「マン・オブ・ザ・マッド」はロック好きの息子のために書いた曲なんですよ。

ジェイク・シマブクロ_ナッシュビル・セッションズ
『ナッシュビル・セッションズ』
定価:12.99ドル。全10曲収録。
前作『トラベルズ』より約1年ぶりのニューアルバム。ウクレレ、ベース、ドラムのトリオで制作され、バンドスタンドスタイルの自由かつ繊細で大胆なアプローチが見どころ。

9月23日発売の「ナッシュビル・セッションズ」。ちょっと意表をついたタイトルですね。
テネシー州ナッシュビルで2人の優秀なスタジオ・ミュージシャン(ベーシストのノーラン・ヴァーナーとドラマーのエヴァン・ハッチングス)と共にセッションして作りあげたので、その事を素直にタイトルにしました。6日間のレコーディングで、湧き上がった熱い気持ちが表れたタイトルです。また、すべて僕のオリジナル曲で構成し、これまでにないロックな音楽です。アルバム・カバーは「キラウエア火山」。ほとばしるエネルギーを表しています。日本盤には、日本のファンの皆さんへの感謝の気持ちを込めて、『ありがとう』という曲やJAL機内で流されている『マイリゾート』もボーナストラックとして入っています。

日本デビュー15周年ですが、今後の日本での活動予定は?
日本は僕にとって、第二の故郷と言えます。僕の先祖は福島県と沖縄県の出身。僕のルーツは日本にあり、ミュージシャンとしてのソロキャリアも日本から始まりました。人や文化のすべてが素晴らしい日本。サポートをしてくれる皆さんのために、10月2日の横浜公演を皮切りに日本ツアーを開始します。3日に名古屋、4日に大阪、7日広島、そして10日の東京公演でフィナーレを迎えます。また、僕が音楽を担当した映画「フラガール」の生まれた街、福島県いわき市はハワイとも深い関係があります。10月1日からは、市制施行50周年記念事業の一環として、JRいわき駅の発着メロディーが僕の楽曲「フラガール」になります。同日、いわき市で無料コンサートも開催します。楽しみにしてください。

ジェイク・シマブクロ_インタビュー_02東日本大震災のサポート活動も続けておられますね?
震災から5年が経ち、日本人以外の人々の記憶からは、徐々に震災のことが遠のき始めているような気がします。だけどまだ被災者はリカバリーの最中で、完全に立ち直っているわけではないのです。被災地に住む人々、特に福島の人々の役に立ちたいという気持ちがいつもあります。僕が福島に行くことで、みなさんが被災者のことを忘れないでいてくれればと願っています。

ジェイク・シマブクロ_インタビュー_03プライベートな時間は何をしてるんですか?
祖父が住んでいて、小さい頃よく遊びに行ったモロカイ島や、妻の出身地のハワイ島などで釣りをしています。自分の心のバランスをとるには、美しい海で楽しむ釣りが最高!大海や自然に囲まれることが精神的にもとても大事なことだと思っています。もちろん、子どもと一緒に過ごす時間も増えました。

ジェイク・シマブクロ_インタビュー_04最後に、ハワイに住む皆さんへのメッセージをお願いします。
ハワイに家族で住めることにいつも感謝しています。ネイティブハワイアンの人々に、常に尊敬と感謝の気持ちを見せることが、楽園ハワイに住ませてもらっている僕らがしなければいけないことだと思います。僕はこのことを教育を通して、次世代にも伝えたいと思います。こんな素晴らしい場所に住めることに感謝するだけでなく、大切な資源を壊すことなく、すばらしい自然環境と文化を保ち続けることに一緒に取り組みましょう。

 

JAKE SHIMABUKURO / ジェイク・シマブクロ

ジェイク・シマブクロ(JAKE SHIMABUKURO)
1976年11月3日、ハワイ州ホノルル生まれ。バンド活動を経た後ソロに転向、2002年7月ソニー・レコードよりデビュー。ウクレレという楽器の即興性を活かしつつ、あらゆるジャンルの音楽を演奏するジェイクの登場は、ウクレレ=ハワイアンという概念を覆した。04年から3年連続でハワイ州観光局のイメージキャラクターを務めた他、日米交流150周年外務大臣賞を受賞。06年映画『フラガール』に提供したオリジナル音楽は、映画同様の高い評価を受けタイトル曲がヒット。近年は、日本や米本土はもとよりカナダ、オーストラリア、英国など世界各地で精力的にツアーを実施。15年ハワイ・シンフォニー・オーケストラと世界初ウクレレ・コンチェルトを大成功に収める。16年9月、『ナッシュビル・セッションズ』を日米でリリース。10月には日本ツアーを開催。日本語公式サイト<www.jakeshimabukuro.jp

 
(Lighthouse Hawaii 2016年9月16日号掲載)

※このページは「Lighthouse Hawaii 2016年9月16日」号掲載の情報を基に作成しています。最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

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